a:123I-IMP 190MBqを用いたARG法による脳血流SPECT定量画像(FANHR、Recon:FBP法、TEW法、Iterative Chang法)
b:頭部MRIのT2強調画像(SPECTから4日後)
約2か月前からの左半身脱力を主訴とする頭蓋内右頸動脈高度狭窄症の60歳代、男性。SPECT画像では、右半卵円中心の小梗塞巣に一致して高度の血流低下を(a、b ↑)、右前・中大脳動脈領域の広範囲に軽度~中等度の血流低下を認める(a ▶)。右視床と左小脳半球にも軽度の血流低下を認めるが(a ↑)、MRIでは同部位に異常を認めない。これらは脳虚血領域との神経線維連絡を介した遠隔効果を反映している。
a:頭部MRIの拡散強調画像(b=1000)(発症3日後)
b:123I-IMP 190MBqを用いたARG法による脳血流SPECT定量画像(FANHR、Recon:FBP法、TEW法、Iterative Chang法)(発症7日後)
c:Mirada Fusion Standardソフトウェアを用いたSPECT画像と拡散強調画像の融合画像
急性発症の右片麻痺を主訴とする60歳代、男性。拡散強調画像では、左内包後脚に急性期梗塞を反映して高信号域を認める(a ↑)。小病変ではあるものの、SPECT画像において梗塞部位に一致した限局性の血流低下を認めることができる(b ↑)。またMirada Fusion Standardソフトウェアを用いた融合画像を作成することで、左内包後脚の拡散強調画像高信号域と血流低下域とが一致していることを確認できる(c ↑)。
*本ページは月刊インナービジョン2021年5月号に掲載されたものです。
*本文にある「MIRADA FUSION STANDARDソフトウェア」はGCA-9300Rのオプションとして搭載できるMirada Medical社製のフュージョンソフトウェアです。
一般的名称 | 核医学診断用検出器回転型SPECT装置 |
販売名 | デジタルガンマカメラ GCA-9300R |
認証番号 | 225ADBZX00120000 |
製造販売元 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 |